2010年10月29日金曜日

研修会での発表。

こんにちは、円山グリーン歯科の石塚良介です。

ちょっと前になりますが、北海道歯周病合同研修会にて症例発表を行いました。

この研修会は、臨床歯周病学会北海道支部・北大歯周病学講座・北海道医療大学歯周病講座

・札幌臨床歯科研究会の合同の研修会で、歯周治療を行っている開業医・スタッフならびに

大学関係者の集まりです。

北海道の歯周病専門医の先生方に加え、

憧れの火曜会の千葉英史先生の前での発表となり、正直緊張しました。

千葉先生は「日本で1番歯を残している」と言われる先生です。

発表の前日、千葉先生の特別講演がありスタッフと一緒に参加しました。

その診断力、長期経過観察、技術力に加え、患者さんとのコミュニケーション力に至るまで

目をみはるものがあり、自身の臨床の目標となるような講演でした。

さて私の発表でしたが、30分ほどの短時間ではありましたが、










(かなり緊張しています)






























(火曜会 千葉先生からの質問・アドバイス)



いろいろな先生からのご意見、

何より千葉先生からのアドバイスをいただけたのが自分にとって大きな糧となりました。

わかりやすいケースプレゼンテーションを作るというのは時間も労力もかかり、

本当に難しいなと実感した今回ですが、自分にとってひとつ成長になる経験でした。

そしてうれしいことがひとつ。

今日は1か月に1度の北大での診療日でした。

北大で診させていただいている患者さんは、ほんの数人ですが治療が終了し

メインテナンスに通院してくる方です。

今回の症例発表を行った患者さんのメインテナンスの日だったのですが、

患者さんにこんなことを言われました。

「今残っている歯をあと10年は残したい。先生にはなるだけ長く見てもらいたい。」

この方とはもう8年来のおつきあいになります。

非常に重度の歯周病でリスクファクターの多い患者さんでしたが、現在は良好に経過しています。

現在70歳代であるその方の一言から、今ある歯を自分で残そうという強い意志を感じました。

歯科医師がどれだけがんばっても患者さん自身が自分の歯を守ろうという意思

がなければ長く歯を守っていくことはできません。

患者さんの参加あっての歯の保存です。

一人でも多くの人にこう思ってもらえるよう、これからも真摯に診療を続けていきたいと思っています。







北大いちょう並木